コラム

【第22回】WordPressの更新を放置していませんか?保守管理の重要性

2026.11.04

「動いているから触らない」が招く悲劇

「数年前にWordPressで作ってもらってから、一度もアップデートしていない」
「管理画面に『更新があります』と赤いバッジが出ているけれど、壊れそうで怖くて放置している」

貴社のホームページは、このような状態になっていませんでしょうか?

現在、世界中のWebサイトの4割以上、CMS(コンテンツ管理システム)を利用したサイトに限れば6割以上が「WordPress(ワードプレス)」で構築されていると言われています。専門知識がなくても手軽にお知らせやブログを投稿できる非常に優れた仕組みですが、世界で最も普及しているということは、世界中のサイバー攻撃者から最も狙われやすいシステムであるという裏返しでもあります。

「うちのような中小企業のサイトを誰が狙うのか?」と思われるかもしれません。しかし、現代のサイバー攻撃の多くは特定の企業を狙い撃ちにするのではなく、プログラム(BOT)を使ってインターネット上を巡回し、セキュリティ対策が放置されているサイトを無差別に攻撃しています。

本記事では、WordPressの更新を放置すると具体的にどのような危険があるのか、そして安全にサイトを維持するために必要な保守管理のポイントを解説します。


WordPressの更新を放置する3大セキュリティリスク

WordPressは、「WordPress本体(コア)」「テーマ(デザインの枠組み)」「プラグイン(問い合わせフォームなどの拡張機能)」の3つの要素で動いています。これらが日々アップデートされますが、最大の理由は、新たに発見されたセキュリティ上の欠陥(脆弱性)を塞ぐためです。

更新を放置したサイトは、鍵の開いた窓をそのままにしているようなものであり、以下のような深刻な被害に遭う確率が跳ね上がります。

リスク①:サイトの改ざんと不正リダイレクト
最も被害報告が多いのが「サイト改ざん」です。管理者の意図しない海外の不正サイトや詐欺サイト、アダルトサイトへ強制的に転送(リダイレクト)されるようにプログラムが書き換えられてしまいます。アクセスした取引先や顧客から「お宅のサイトを開いたら警告画面が出た」と連絡を受けて初めて発覚するケースが非常に多く、企業の信頼を大きく損ないます。

リスク②:迷惑メール(スパム)の送信踏み台にされる
サーバー内に悪質なプログラムを仕込まれ、自社のドメイン・サーバーを踏み台にして、世界中に何万通ものスパムメールやフィッシングメールが送信されてしまうケースです。自社のメールアドレスがブラックリストに登録され、通常の業務メールすら相手に届かなくなるという業務が停止するリスクとなります。

リスク③:問い合わせフォームからの個人情報・顧客データの流出
お問い合わせフォームのプラグインなどに脆弱性があると、過去の問い合わせデータや顧客の連絡先、ログイン情報などが外部から抜き取られてしまう危険があります。個人情報保護法が強化された現在、中小企業であっても情報漏洩を起こせば重大な管理責任が問われます。


なぜ社内での「更新ボタンクリック」はリスクが高いのか?

「それなら、管理画面で『更新』ボタンを全部押せば解決するのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、十分な準備なしに一括更新を行うのは非常に危険です。なぜなら、WordPress本体、テーマ、各プラグインはそれぞれ世界中の別々の開発者が作っているため、アップデートによって以下のような「システムの衝突」が頻繁に起こるからです。

  • テーマと最新プラグインの相性が合わず、画面が真っ白(Fatal Error)になり、管理画面にもログインできなくなる
  • お問い合わせフォームが動かなくなり、送信完了してもメールが届かなくなる
  • トップページの画像スライダーやメニューが動かなくなり、デザインが大きく崩れる

つまり、「更新しないとサイバー攻撃に遭うが、更新するとサイトが壊れる恐れがある」という構造的な難しさがあるのです。


プロのWeb保守が行っている「安全なメンテナンス」とは?

安全にWordPressを最新状態に保つためには、専門知識に基づいた適切な手順が必要です。私たちアルファスでは、以下のような体制でWebサイトの安全を守っています。

  • ① 定期的なバックアップの自動取得(外部保存)
    万が一のトラブルやサーバー故障に備え、Webサイトの全データ(ファイル+データベース)を定期的に自動バックアップし、別サーバーに安全に保管します。「何かあっても数時間で元の状態に復元できる状態」を作ることが保守の基本です。
  • ② 検証環境(テスト環境)での安全な動作確認
    重要なアップデートを行う際は、本番サイトをいきなり更新せず、サーバー上(もしくはローカル)に複製したテスト環境で事前テストを行います。表示崩れやメール送信テストをクリアしたことを確認してから、本番サイトへ安全に適用します。
  • ③ セキュリティ対策
    不正なログインを遮断するためのログイン機能の拡張、不要な機能の削除、万が一の不具合や停止にも即座に気づける体制を整えます。

サイトの安全は「日々の点検」で作られます

ホームページは、建物や自動車と同じです。建てたきり、買ったきりでメンテナンスを一切しなければ、雨漏りや故障が起きるのは当然です。サイバー攻撃の被害に遭ってから復旧業者に依頼すると、数十万〜数百万円の緊急復旧費用がかかるだけでなく、失った社会的信用を取り戻すのには何倍もの時間がかかります。

アルファスでは、他社で制作されたWordPressサイトのセキュリティ診断や、月額定額での安全な定期保守を承っております。

「うちのサイトは大丈夫だろうか?」とご不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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