
いきなりですが、質問です。
「Discord」「setlog」「whoo」
この3つ、いくつ分かりますか?
もし「ひとつも聞いたことがない」なら、クリエイティブに関わる人として、正直、ちょっと危機感を持ったほうがいいかもしれません。
煽るようで恐縮ですが、今日はその理由をお話しします。
この3つ、何のアプリか分かりますか?
まず、ざっと答え合わせです。いずれも、いまの若い世代に強く支持されているアプリです。
Discord(ディスコード)
無料で通話やチャットができるコミュニティアプリ。
ゲームや趣味の仲間同士の“たまり場”として定番です。
setlog(セットログ)
短い動画で日常を、ごく親しい友達とだけ共有するクローズドなVlog/SNS。
2026年に入って、若い世代で一気に広がりました。
whoo(フー)
今いる場所をリアルタイムで友達と共有する位置情報アプリ。サービスを終えた「Zenly」の“後継”的な存在です。
試しに、電車の中をよく見てみてください。whooで友達の位置をチェックしている子の多いこと。
気になるものがあれば、彼ら・彼女らはInstagramやTikTokで検索します。
「Xで検索するのは、おじさんとおばさんでしょ!」
もう、そのくらいの肌感で世代は動いています。
大事なのは「流行ってる」より「なぜ・だれに流行ってるか」
クリエイティブの仕事には、アンテナを張ることが欠かせません。
ただし、「何が流行っているか」を知るだけでは半分です。本当に効くのは、「だれに、どうして流行っているのか」を言語化できるかどうか。
たとえばsetlog。なぜ、わざわざクローズドなのか。
不特定多数に“盛った自分”を見せ続けるSNSに少し疲れて、ごく親しい相手とだけ、ありのままを濃く共有したい。そんな気分の表れだと読み解けます。whooの位置共有も、根っこは「友達とゆるくつながっていたい」という感覚です。
こうして“なぜ”まで言葉にできると、企画や表現に応用が利くようになります。
「年をとったからわからない」は、言い訳にならない
「おじさん・おばさんになったから、若い子の流行はわからなくて……」
気持ちは分かります。ですが、クリエイティブの現場では、これは言い訳になりません。わからないままでいいなら、“伝える”仕事は務まらないからです。
流行りの曲や映画、配信されているドラマやアニメも、知っておいたほうがいい。
いや、それだけではありません。コンビニに並んでいるお菓子やジュースにさえ、アイデアは詰まっています。パッケージも、ネーミングも、売り場の見せ方も、全部だれかが考えたクリエイティブだからです。
アイデアは「掛け算」。インプットを止めたら、引き出しは増えない
それでも、「興味がない」「見ない・触れない」と、頑なにシャットアウトする人もいます。
でも、それではアイデアの引き出しは、いつまでも中身が同じままです。
これは、新しいアプリや流行に限った話ではありません。
たとえば、ビジネスでAIが使える環境にあるのに、使わない人。これも、根っこはまったく同じです。目の前に新しい道具があり、新しいインプットの入り口が開いているのに、自分からは手を伸ばさない。それは結局、アンテナを自分で畳んでしまっているのと変わりません。
アイデアとは、既存のアイデア同士の掛け合わせです。まったくのゼロから生まれるものではありません。
だから、新しいインプットを入れ続けなければ、新しいアイデアは生まれない。インプットを止めた瞬間、アウトプットも古びていきます。
アンテナは、常に張っておく
今日の3つ(Discord・setlog・whoo)を知らなかった人も、落ち込む必要はありません。知らないと気づけたなら、今から取りにいけばいいだけです。大事なのは、知らないことに蓋をせず、素直にアンテナを向け直す姿勢です。
何が流行っているか。だれに、なぜ響いているか。その“なぜ”を、面白がって言語化し続ける。
それが、クリエイティブの引き出しを増やし続ける唯一の方法だと思います。
アンテナは常に張って、仕事をしましょう。
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