コラム

【第21回】「制作会社と連絡が取れない・倒産した…」サイトのドメイン・サーバーを取り戻し、安全に引き継ぐ方法

2026.11.03
WHOIS検索結果のサンプル画面。登録者名義(Registrant)の行を確認する。

急増する「外部委託先との音信不通」トラブル

「以前サイトを作ってもらった制作会社に連絡しても返信がない」
「担当フリーランスと音信不通になってしまい、更新をお願いできない」
「制作会社が廃業・倒産してしまい、今後の管理をどうすればよいか分からない」

私たちアルファスに寄せられるご相談の中でも、特に切迫した状況にあるのが、このような「制作会社との連絡途絶・引き継ぎトラブル」です。

ホームページを外部に委託して制作した場合、ドメイン取得やサーバー契約、システムの初期設定までを制作会社に一任しているケースが多々あります。平常時はそれでも問題ありませんが、いざ相手と連絡が取れなくなると、自社のホームページであるにもかかわらず「修正も解約も引っ越しもできない」という八方塞がりの状態に陥ってしまいます。

自社のビジネスの顔であるWebサイトを、他社の都合で失ってしまうわけにはいきません。本記事では、制作会社と連絡が取れなくなった際に、自社の資産(ドメイン・サーバー・データ)を安全に取り戻し、他社へ引き継ぐための具体的なステップと注意点について解説します。


最も恐ろしい「自社資産の人質化」とは?

制作会社との連絡が途絶えた際、最も警戒すべきは「ドメインやサーバーの契約名義が誰になっているか」です。

本来、ドメイン(example.co.jp や .com など)やサーバーは、発注者である貴社の所有物であるべきものです。しかし、制作手続きの簡略化などを理由に、「制作会社の法人名義」や「制作会社がまとめて契約している大容量サーバーの1区画」として契約されているケースが少なくありません。

この状態で制作会社が倒産したり行方不明になったりすると、以下のような深刻な事態が発生します。

  • ドメインの更新費が支払われず、ある日突然サイトが強制停止・失効する
  • 失効したドメインがオークションで転売され、二度と同じURLを使えなくなる
  • サーバー内の元データ(デザインやプログラム)を取り出せなくなる

最悪の場合、何年もかけて育ててきたサイトの評価やSEO効果、顧客からの信頼を一瞬で失い、URLの変更を余儀なくされることになります。


安全にサイトを取り戻すための「4つの確認ステップ」

連絡がつかない・倒産したかもしれないと気づいたら、一刻も早く以下の手順で状況を整理しましょう。

  • ステップ①:ドメインの「所有者情報(WHOIS)」を調べる
    インターネット上の「WHOIS検索サービス」を利用すると、自社ドメインの登録事業者(お名前.com、バリュードメイン等)や、契約上の所有者名義(Registrant)を確認できます。名義が自社になっていれば、管理会社のサポート窓口に直接相談して管理権限を回復できる可能性が高くなります。
  • ステップ②:サーバーの契約状況と請求元を確認する
    毎月・毎年の保守費やサーバー代を誰に支払っていたか、通帳や過去の請求書を確認します。サーバー会社(さくらインターネット、エックスサーバー等)から直接引き落とされている場合は、自社契約のため安全です。制作会社へ「サーバー・ドメイン管理費」として一括で支払っていた場合は、制作会社名義の可能性が高いため、早急な調査が必要です。
  • ステップ③:残された連絡手段で「移管意志」を通知する
    メールや電話だけでなく、書面(内容証明郵便など)で、契約解除およびドメイン移管・データ引き渡しの意志を正式に通知します。悪意による音信不通ではなく、単なる担当者の退職や多忙である場合は、正式な通知を送ることで「他社に移管するのであれば」と応じてくれるケースもあります。
  • ステップ④:現状のWebサイトのデータをバックアップする
    相手からのデータ提供が期待できない場合に備え、現在インターネット上に公開されているページ情報・画像・テキストを、可能な限りローカル環境に保存(キャプチャやHTML保存)しておきます。

なぜ社内だけで解決しようとすると危険なのか?

ドメインの移管(指定事業者変更やAUTHコードの発行)やサーバーの引っ越しには、DNS(ネームサーバー)の切り替えという高度なネットワーク設定が伴います。

もし設定順序を一つでも誤ると、以下のようなトラブルを引き起こします。

  • サイトが数日間インターネット上に一切表示されなくなる
  • ホームページだけでなく、会社の送信用・受信用メール(社用メール)がすべて送受信不能になる
  • 移管手続きの不備でドメインの更新期限が切れ、そのまま完全失効してしまう

ITに詳しくない社内スタッフだけで対応しようとすると、業務に大きな支障をきたす二次被害につながる恐れがあります。


アルファスなら「他社制作サイト」の引き継ぎもスムーズに対応

株式会社アルファスでは、以前の制作会社と連絡が取れなくなってしまったお客様のWebサイト救済・引き継ぎを、数多く手掛けてまいりました。

  • 専門知識を要する事業者間交渉・調査をサポート
    現状のネットワーク設定や公開情報からドメイン・サーバーの所在を特定し、安全な移管ルートを導き出します。
  • メールやサイトを止めないシームレスな移行
    社用メールの送受信や日々のアクセスを一切停止させることなく、新しい安全なサーバー環境へとデータを移行します。
  • 仕様書や設計図がなくても復元・再構築が可能
    過去の制作データが手に入らない場合でも、公開中のサイト構造を解析し、更新しやすいCMS環境にリビルドして引き継ぐことが可能です。

諦めて作り直す前に、まずはご相談ください

制作会社と連絡が取れなくなると、「もう新しく作り直すしかないのか…」と途方に暮れてしまう方も多いですが、適切な手順を踏めば、既存のドメインやサイト資産を取り戻せる可能性は十分にあります。

自社のドメインを守るためには、契約が切れる前の「初動の早さ」が何よりも重要です。「うちのサイトも危ないかもしれない」と少しでも心当たりがある経営者様・ご担当者様は、手遅れになる前に、ぜひアルファスへご相談ください。

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