コラム

製造業の高校生採用、カギを握るのは「先生」

2026.09.10

最近よくご相談をいただくのが、高卒、いわゆる高校生の採用です。
採用はどこの会社も苦労していますが、よく勘違いされているのが「ホームページで採用サイトをつくれば、急に応募が増える」ということです。


「採用サイトを作れば応募が増える」は、ちょっと違う

ホームページだけをどうにかしたからといって、応募が増えることはありません。
中途採用も同じですが、各種大手求人サイトに掲載したり、ハローワークに掲載したりして、露出することが大事です。
当然、合同企業就職説明会や、大学に赴いての説明会も大事です。
これらの受け皿として、ホームページが必要になります。


高校生の採用は、ちょっと特殊です

ただ、高校生は少し違います。
1人の生徒が応募できるのは1社という「一人一社制」があります。
ほとんどの地域で採用されているルールで、1社目が不採用だった場合や、一定の時期(10月以降など)からは複数社を受けられる、といった仕組みになっています。


最初のターゲットは、生徒じゃなくて「先生」

また、そもそも高校生自身が探すのではなく、先生が生徒に「ここ受けてみたらどう?」と勧める流れです。
つまり、最初のターゲットは高校の先生になります。
先生にいかに自社を知ってもらうか、「この会社なら、うちの生徒に受けてもらってもいいな」と思ってもらえるかです。
そこから、生徒本人、そして保護者へと繋がっていきます。
生徒本人だけでなく、保護者にも「ここなら大丈夫!」と思ってもらう必要があります。

ここが、一般的な中途採用と大きく異なる点です。
きっかけはパンフレットやチラシになるでしょう。
そこから、ホームページへと繋がっていきます。


高校3年生の気持ちに、置き換えてみる

特に、自身を高校3年生に置き換えてみてください。
企業のことを、どこまで調べるでしょうか。就職という不安はあれど、「先生に勧められて、親にもいいんじゃないと言われたし、この会社でいっか」
——こんな感じが大半でしょう。
(もちろん、そうじゃない人もたくさんいます)


だから、大学生向けと高校生向けは分けたほうがいい

新卒採用であれば、少なくとも高校生向け・大学生向けで、パンフレットの内容や見せ方は分けるべきです。
学んだ知識のレベルも違います。

多くの企業が望む“普通の子”は、今の時代、給料と待遇がいい大手に行きます。
保護者だって、それを望みます。

だからこそ、中小の製造業が高校生に選んでもらうには、大手と同じ“条件”で勝負しても分が悪い。
そうではなく、働く人の雰囲気、地元で長く働ける安心感、ものづくりの面白さ、育ててもらえる環境——こういった“大手にはない魅力”を、先生・生徒・保護者に伝わる形で見せていくことが大事です。

そして、その見せ方は、大学生向けとはやっぱり分けたほうがいいです。
知識のレベルも、見るポイントも、保護者の関わり方も違います。
大学生向けの採用ページに高校生向けの情報も詰め込むと、どちらにも刺さらない“どっちつかず”になりがちです。


一つの手は、「高校生向けの採用サイト」を別に持つこと

そこで一つの手段が、高校生向けの採用ホームページ(採用ページ)を別に用意することです。
先生が見ても安心できる情報、保護者が見ても「ここなら」と思える情報、そして生徒本人が「ここで働くイメージ」を持てる写真や、先輩の声。
大学生向けとは、載せる内容も言葉づかいも変えていく。
パンフレットを分けるのと同じ発想で、サイトも分けて考える、ということです。


まとめ:受け皿を「高校生向けに」整えておく

高校生の採用は、中途や大学生とは違って、やることが少し特殊です。
「露出して、先生に知ってもらい、生徒・保護者に安心してもらう」——この流れを意識して、受け皿となるホームページやパンフレットを“高校生向けに”整えておく。それが、地道だけれど近道だと思います。
弊社でも、こうした高校生向けの採用サイトやパンフレットづくりのお手伝いをしています。「うちの場合はどうすれば?」があれば、お気軽にご相談ください。