コラム

ホームページの委託、むずかしいのは「作るとき」より「作ったあと」

2026.08.17

「そろそろ、ホームページを誰かに委託したいんだけど……」

社内でこんな声が上がるのは、たいてい何かに困ったときです。
「新しい製品を載せたいのに、更新のやり方が分からない」「作ってくれた会社と、最近連絡が取れない」「WordPressが古いままで、セキュリティが心配」——。

「ホームページの委託」と聞くと、多くの方が「ゼロから作ってもらうこと」を思い浮かべます。ですが実際に中小企業や製造業の現場で起きている困りごとの多くは、作る場面ではなく、作ったあとに起きています。
今回は、後悔しないためのホームページ委託の考え方と、委託先の選び方をお伝えします。


そもそも「ホームページの委託」には2種類ある

ひとことで「委託」といっても、中身は大きく2つに分かれます。ここを分けて考えないまま話を進めてしまうのが、最初のつまずきです。

① 制作の委託(ゼロから作る・リニューアルする)

デザインを決め、原稿を用意し、公開するまでの委託です。期間が決まっていて、完成すればいったん終わります。多くの方が「ホームページの委託」と聞いてイメージするのは、こちらでしょう。

② 運用・更新の委託(公開したあと、ずっと続く)

公開後の更新、WordPressやプラグインの更新、バックアップ、サーバーやドメインの管理、障害が起きたときの対応——。こちらは終わりがなく、地味に、ずっと続きます

問題は、多くの会社が①ばかりに気を取られ、②を「なんとなく続くもの」として後回しにしてしまうことです。ところが実際に社内を悩ませるのは、たいてい②のほうなのです。


委託でいちばん多いトラブルは「作ったあと」に起きる

制作そのものは、完成すれば形になります。トラブルが表面化するのは、その先です。よくあるのが、この3つです。

  • 更新できる人が、社内からいなくなる:ホームページを触れる担当者が異動・退職し、誰も更新できないまま放置される
  • 制作会社と連絡が取れなくなる:作ってもらった会社が対応をやめていたり、返信が来なくなったりして、どこに頼めばいいか分からない
  • 古いまま放置され、セキュリティが不安になる:WordPressやプラグインが何年も更新されず、乗っ取りや改ざんのリスクが高まっている

どれも「作るとき」には見えなかった問題です。そして共通しているのは、作った会社と、その後を守る体制がつながっていないという点。制作と運用がバラバラだと、いざというときに「うちの担当ではない」と宙に浮いてしまうのです。


失敗しないホームページ委託先の選び方、3つの視点

では、どこに委託すればこうしたトラブルを防げるのか。制作会社を「作れるかどうか」だけで選ぶと、また同じことが起きます。次の3つの視点を足してみてください。

① 「作れる」だけでなく「直せる・守れる」か

新しく作る力と、既存のサイトを直し、守り続ける力は、別の能力です。理想は、作った後もそのまま面倒を見てくれる会社。他社が作ったサイトでも引き受けて、中身を理解したうえで守ってくれるかどうかを確認しましょう。

② 窓口が一つにまとまるか

サーバーはA社、ドメインはB社、制作はC社……とバラバラだと、トラブルのたびに「これはどこの担当か」を探す時間が生まれます。更新も管理も障害対応も、一つの窓口で完結するほうが、いざというときに圧倒的に速い。

③ 更新の「中身」まで相談できるか

ただ言われた通りに文字を差し替えるだけでなく、「この内容で伝わるか」「どう見せれば問い合わせにつながるか」まで一緒に考えてくれるか。ここが、単なる作業代行と、本当のパートナーとの分かれ目です。


「今のホームページ、どこに委託すればいい?」と思ったら

もし、更新が止まっているホームページや、連絡先の分からなくなったサイトを抱えているなら、まずは今の状況を整理するところから始めるのがおすすめです。

弊社では、ホームページの保守・更新・管理を委託でお引き受けするサービスをご用意しています。他社が制作したサイトでも対応可能で、サーバー・ドメインの管理から、WordPress更新、バックアップ、更新代行、障害時の一次対応までを、一つの窓口でまとめてお守りします。
1983年の創業以来、自分たちで「作ってきた」会社だからこそ、「作れる会社だから、直せて、守れる」——これが私たちの強みです。

「どこから手をつければいいか分からない」——その状態のままで構いません。まずは現在のホームページの状況をお聞かせください。
詳しいサービス内容と料金は、ホームページ保守・更新・管理サービスのご案内にまとめています。


まとめ:委託は「作って終わり」で選ばない

ホームページの委託でいちばん大切なのは、「作れるか」ではなく「作ったあとも、ずっと守れるか」です。制作だけを見て委託先を選ぶと、数年後にまた「更新できない」「連絡が取れない」の壁にぶつかります。

これから新しく作る・リニューアルする方は、発注前の社内準備について書いた以前のコラム「制作会社に「丸投げ」は危険?発注前に社内でまとめておくべき5つのヒント」もあわせてどうぞ。「作る前」と「作ったあと」の両方に備えておけば、委託はぐっと失敗しにくくなります。

これから作る方も、すでにあるサイトの委託先を探している方も、「その後の運用まで任せられるか」を選ぶ基準に加えてみてください。ホームページは、公開した日がゴールではなく、スタートなのですから。