コラム

Claudeで作ったWebサイトは、どこまでビジネスで使えるのか

2026.03.16

デザインもコーディングも、ある程度でやってきた人間からすると、Claudeはかなり「使える」ツールだと感じています。
ただ、「なんでもできる」かというと、そうでもない。
今回は、Claudeで作ったWebサイトが実際のビジネスでどこまで通用するのか、正直に書いていきます。


デザインもコーディングもやってきた人こそ、恩恵を受けやすい

ClaudeをWebサイト制作に使ってみると、まず「案出し」と「ラフ制作」の速さに驚きます。
「こんなイメージのランディングページを作って」と伝えれば、数秒でHTMLとCSSが返ってくる。もちろん完成品ではありませんが、たたき台としては十分すぎるくらいです。
特に効果的なのが、自分のCSSを読み込ませる使い方です。

「このCSSファイルを参考に、同じトーンでコンポーネントを作って」と指示すると、自分が普段書くようなスタイルに近いコードで返してくれます。

ゼロから書き起こすのではなく、「自分のやり方に合わせて出力させる」という感覚。これが地味に時短になります。

また、WordPressのテーマファイルやfunctions.phpも書いてくれますし、「このコードをもっとすっきり整理して」というリファクタリング指示にも応えてくれます。
以前は「調べながら30分かかっていた作業」が「5分で叩き台ができる」に変わる。そういう体験が積み重なると、日々の業務効率は確実に上がります。


どんな用途に向いているか、整理してみると

用途Claude向き?コメント
サンプル・ラフ作成◎ 非常に向いているすぐに何案も出てくる
CSSを渡してのコーディング◎ 非常に向いている自分のスタイルで出力可能
WordPressテンプレート○ 向いているテーマの構造も理解している
リファクタリング○ 向いている既存コードの整理も得意
本番デザイン確定△ 工夫が必要クセが出やすい。人の目が必要
唯一無二のブランドデザイン✕ 単独では難しいAIの「中央値」に引っ張られる

こうして整理してみると、「制作プロセスの中で使う」ことに向いていて、「最終成果物をすべてClaudeに任せる」にはまだ工夫が必要、という感じです。


正直に言うと、「Claude顔」がある

ここからは少し正直な話です。
Claude(というかAIコーディングツール全般)で生成されたデザインには、なんとなく「クセ」があります。
フォントの選び方、余白の取り方、グラデーションの雰囲気、カードコンポーネントの形。どこかで見たことあるような、洗練されているようで似ている感じ。

例① ヒーローセクション — 濃紺グラデーション+カード

AIで、Web制作の
スピードが変わる

Claudeを使えば、ラフ・コーディング・リファクタリングが圧倒的に速くなります。

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爆速ラフ

数秒でたたき台が完成

🎨

CSS対応

自分のスタイルで出力

🔧

WP対応

テーマファイルも生成

例② サービス紹介 — 3カラムカード

Claudeでできること

Web制作の各フェーズで活用できます

📐

ラフ・試作

アイデアを素早く形に。何案でも出せる。

◎ 得意
💻

コーディング

CSSを渡せば自分スタイルで生成。WPも対応。

◎ 得意
🔁

リファクタリング

既存コードの整理・最適化もお任せ。

○ 実用的

例③ CTAバナー — シンプル横並び

まずは触ってみることから

難しい設定は不要。ブラウザからすぐ使えます。デザイン・コーディング経験がある方ほど、効果を実感できます。

業界の人が見ると「あ、これAIで作ったやつだ!」とわかってしまうレベルの特徴があります。

ただ、一般のユーザーから見れば「先進的でスタイリッシュなサイト」に見えます。クオリティが低いわけではなく、むしろきれいです。
問題は「他と被りやすい」という点。
AIは大量のデータから学習しているため、出てくるデザインは統計的な「中央値」に近づきます。平均的に良いデザインではあるけれど、唯一無二のブランド表現にはなりにくい。
競合サイトも同じAIを使えば、似たようなデザインが出てくる可能性があります。


「エッセンスを加えるスキル」がこれからのデザイナーに必要なもの

では、Claudeに任せれば良いかというと、そうではない。
今後、AIがコーディング精度を上げていき、「デザイン案通りに完璧にコーディングできる」日は来ると思います。そのうち、デザインカンプをそのまま渡してOKな時代になるでしょう。


ただ現時点では、AIの出力をそのまま納品するのではなく、「ポイントポイントで使いながら、人間の手で整えていく」アプローチが現実的です。

これからのWeb制作者に求められること

  • AIの出力物の「良し悪し」を判断できる審美眼
  • 「ここは違う」と気づき、修正できるデザインセンス
  • 自分のCSSやコードスタイルを持ち、AIに読み込ませる準備
  • AIに任せる部分と、自分でやる部分を切り分ける判断力

つまり、「AIを使えば誰でも同じものが作れる」ではなく、「使う人のセンスと経験が、そのままアウトプットの差になる」時代に入っています。
デザインの審美眼は、今まで以上に重要になる。これは確かなことだと感じています。


まとめ:今は「時短ツール」として使い倒すのがベスト

ClaudeによるWeb制作は、「全部任せる」よりも「プロセスの中に組み込む」が今はベストかなと思っています。

  • サンプルやラフ作成:◎(圧倒的に速い)
  • 自分のCSSを渡してのコーディング:◎(自分のスタイルで出力できる)
  • WordPressやリファクタリング:○(実用的)
  • 本番デザインの最終確定:△(人の目と手が必要)

「AIがあるから、デザイナーやコーダーは不要になる」という声も聞きます。


でも実際には、AIの出力を見極めて、エッセンスを加えられる人間の需要は、むしろ高まると思っています。
道具が変わっても、センスと経験の価値は変わらない。Claudeを使い倒しながら、そのことをあらためて実感しています。