皆様、こんにちは。アルファス代表取締役の貝吹です。
前回は、私が「社外の力」を本気で頼ろうと決意するまでのお話をしました。
ただ、実際に社外人材と組み始めてみると、最初からうまくいったわけではありません。今回は、その失敗と、そこから掴んだ“本当のパートナーシップ”についてお話しします。
最初の挫折 「受発注の壁」にぶつかった日々
社外人材との協業をスタートさせた当初、すべてが最初から順風満帆に進んだわけではありませんでした。むしろ、手痛い失敗と違和感の連続だったと言っても過言ではありません。
当時の私が無意識のうちに陥っていた最大の過ち、それは社外人材の方々を「単なる作業の外注先」として扱ってしまっていたことでした。
「仕様書通りにこれを作ってください」
「この作業を〇〇日までに納品してください」
こちらが指示を出し、相手がそれを作って納品する。一見、ビジネスの受発注としては当たり前の光景に見えます。しかし、この関係性のまま進めていると、次第に現場にズレが生じ始めました。
上がってきた成果物に対して「言った通りにはなっているけれど、求めていた本質的な意図と何かが違う」と感じたり、予期せぬトラブルが起きた際に「指示書に書かれていなかったので対応外です」と線引きされてしまったり。あるいは、社外の方からも「言われたこと以外は口を出さないほうがいいのだろう」という遠慮の空気が漂ってしまう。
結果として、社内の確認や手戻りの工数が増え、「これなら自分たちでやったほうが早かったのではないか……」と頭を抱える瞬間すらありました。
「手足」を求めていたのは、こちらの都合だった
なぜ、優秀なはずの社外人材と組んでも期待通りのシナジーが生まれないのか。深く内省した結果、原因は相手のスキル不足ではなく、受け入れる私自身の「姿勢とマインドセット」にあることに気づきました。
私は、社外人材に対して「自分たちの手足となって動いてくれる都合の良い労働力」を求めてしまっていたのです。
しかし、彼ら・彼女らは単なる作業マシンではありません。豊富な現場経験や専門性を持ち、「事業を良くしたい」「価値あるものをつくりたい」という高いプロ意識を持って参画してくれている、独立したプロフェッショナルです。
その人たちに対して、背景の文脈も、私たちが目指すビジョンも、抱えている本当の悩みも共有せず、ただ細切れの作業だけを切り出して「これやって」と渡していたらどうなるか。
相手が当事者意識を持てるはずがありませんし、持ち前の知見やアイデアを発揮できる余地もありません。
「外部業者として扱う限り、相手からも『一取引先』としてしか見てもらえない」
「こちらの本気度とオープンさをさらけ出さなければ、真の協力関係は絶対に築けない」
これが、痛烈な失敗から学んだ最初の大きな教訓でした。
「発注者と受注者」から「同じ船に乗る仲間」へ
そこから、私は社外人材への向き合い方を180度転換しました。
上下関係のある「発注者と下請け」ではなく、同じゴールを目指して背中を預け合う「対等なビジネスパートナー」として接することを徹底したのです。
まず変えたのは、コミュニケーションの深さです。単に作業の仕様を伝えるのをやめ、
・なぜ今、このプロジェクトに取り組んでいるのか
・この施策の先にある、会社のビジョンや目標(どんなお客様を喜ばせたいのか)
・現在、社内が直面している課題や、代表である私自身の率直な悩み
を、包み隠さず共有するようにしました。
「指示を出す」のではなく、「一緒に考え、手を動かし、自社の仲間として招き入れる」スタンスへの転換です。
「これをやってください」ではなく、「私たちはここを目指しているのですが、プロの視点から見てどう進めるのがベストだと思いますか?」と意見を求める。
すると、相手の目の色が明らかに変わりました。「それなら、こういうやり方をしたほうがコストも抑えられて効果的ですよ」「以前の他社事例ではこういう失敗があったので、この設計にしませんか」と、こちらが想像もしなかった付加価値の高い提案が次々と返ってくるようになったのです。
社外人材を「外注」と呼ぶのをやめ、「パートナー」としてリスペクトと信頼を寄せること。それこそが、外部の力を120%引き出すための最大の鍵でした。
もし、社外の力をうまく活かせていないと感じているなら、その原因は相手ではなく、向き合い方のほうにあるのかもしれません。
私たちアルファスは、製造業の皆様にとって“同じ船に乗る仲間”でありたいと考えています。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
アルファスでは、製造業様の販売促進やWeb活用に関するご相談を随時承っております。
具体的な検討が進んでいない段階でのご相談も大歓迎です。
同じモノづくりの現場を知る当事者として、親身にお応えいたします。
よく読まれている記事
直近7日間でよく読まれた記事です。