あえて紙の新聞に広告を出稿してみる! 読者の心をつかむ新聞広告は?〈後半〉

2025.06.22

新聞が好きな人ってどんな人?

前半〉では、新聞の発行部数の変化や新聞ってどんな媒体なのかを考察してみました。
後半では、それを踏まえて「新聞広告を出稿してみる」ことをより深く探っていきます。

新聞の各記事の傾向を改めて見直すと、『視点が広がる、新しい出会いをもたらしてれる媒体』だとまとめてみたのですが、贔屓目に言えば、昨日のこと、直近におこったことをパパッとまとめてくれるタイパの良いメディアなんだなぁ、と思います。

だからこそ、読者(ファン)がいて、ただなんとなくお金を払っている訳ではなく、何か目的を持って購読しているに違いありません。

次は、新聞読者ってどんな人?ペルソナを探ってみましょう。
※ここからは、体験や想像も入っています。

〈1〉中高年層が中心(とにもかくにも、コレ)
20代~30代の若年層に比べて、40代以上の層、特に50代・60代以上の高年齢層の購読率が高い傾向にあります。これは、若い世代がインターネットやSNSでの情報収集に慣れているのに対し、中高年層は新聞を情報源として長年、愛読してきた習慣があると思います。
〈参考〉『電子版と紙の新聞の比較』日本新聞協会広告委員会「2015年全国メディア接触・評価調査」

〈2〉信頼性を重視する人
インターネット上のフェイクニュースや不確かな情報に疑問を感じ、信頼性の高い情報源を求める方。

〈3〉情報の深掘りを求める人
表面的なニュースだけでなく、その背景や多角的な視点、専門家の見解など、より深い情報も欲しい人。社説を読んで「なるほどな」と思う日もあります。

〈4〉生活習慣になっている人
朝食をとりながら新聞を読むなど、日々の生活の中に新聞を読む習慣が定着している人。
違う理由ですが、クライアント様の広告掲載日は朝一番にチェックします。

〈5〉地域情報に関心がある人
京都新聞をはじめとする『地方紙』は、地域の出来事やローカルニュースに力を入れているので、「地元ネタに関心がある」と、地方紙を購読している人も多いです。

〈6〉社会的な役割がある人
経済やビジネスの動向を把握するため、特に経済紙や総合紙を購読しているビジネスパーソン
最新の社会情勢や学術的な動向を把握するために購読している教育関係者や研究者の方。
政治の動きや政策、社会問題に関心が高く、深く理解したいと考えている方。就職活動をしている学生の方も、この中に入りそうです。

新聞購読者に刺さる広告は?

6つの読者層がいらっしゃるのではないかと考えてみましたが、この次はいよいよ、新聞読者に効く広告ってどんな広告なのかを考えていきます。
限りある広告予算をどのメディアを使うか、選定が大事になりますね。
現在、京都新聞に出稿されている広告やペルソナから、さらに想像をしていきましょう。

そこでどんな広告が読者に響くか、大予想をしていきます。

健康食品・サプリメント(特に機能性表示食品)
加齢に伴う健康維持への関心が高いため、エビデンスに基づいた効能を紹介する。その際、薬事法や各新聞社が定める広告基準をクリアした内容にしておく。

相続・終活・資産運用相談会
将来への不安や準備に関心が高く、対面で専門家に相談できる機会は、安心されるでしょう。不動産鑑定士、弁護士、税理士、ファイナンシャルプランナー主催の相談会の告知にぜひ。

投資・金融商品(金融機関のキャンペーン)
人生100年時代、現役世代は特に退職金を含む老後の資金形成に関心が高いと思います。また、特別金利キャンペーンや金利優遇ローンキャンペーンなど、季節的な告知にも。終活をする方向けや金の価格高騰で買取・質屋さんの広告も多いですね。

リフォーム・耐震改修・バリアフリー住宅
持ち家率が高く、安心して快適に暮らしたいというニーズに応えられるのではないでしょうか。また、広告掲載基準に満たしているか掲載前に校閲が入るので、読者にとっても、信頼できるかどうか1つの安心材料になると思います。

セキュリティ商品・サービス(防犯カメラ、宅配ボックスなど)
三面記事は、事件や事故などの記事が載っていると不安になりますよね・・・。広告とは言え、記事下に防犯、防災、安全グッズ載っていると、気になりますね。

人間ドック・各種健康診断のキャンペーン
健康意識が高く、定期的にチェックするという意識も高い方も多いでしょう。

食料品(国産、有機野菜、老舗の味、銘菓など)
食の安全や品質を重視する方も多いでしょう。また、重い荷物の買い物も負担になるので、重量のあるお米や飲料水のまとめ買い、遠方までは出かけられないので“お取り寄せ”の通信販売もいいですね。

冠婚葬祭サービス(事前相談、葬儀など)
アフターコロナ以降、家族葬や墓じまいのお話をよく聞くようになりました。人生の節目に関わるサービス。まだまだ知られていない多様な希望が叶えられるサービスがありそうです。

介護施設・高齢者向け住宅の情報
入居者本人はもちろん、子ども世代も接触する媒体と言えば新聞だけでしょう。

地域貢献型ビジネス・ボランティア募集・寄付・社会貢献活動の啓発
記事に取り上げられる機会も多い内容ですが、社会とのつながりや地域活動に関心がある方には、共感を持ってもらえると思います。

資格取得・生涯学習講座
定年後を見据えた学び直しや、趣味を深めるための講座(例:語学、歴史、美術)の生徒募集告知もいいですね。

旅行(国内温泉、歴史探訪、ゆったりとした海外クルーズなど)
時間にも余裕があって・経済的余裕がある層が多く、文化や歴史に関心があるため、歴史探訪などを絡めた落ち着いた雰囲気の旅行プラン。自然を満喫するプランも良さそうです。

高額耐久消費財(高級車、美術品、骨董品、時計など)
百貨店の広告が掲載されているのも、この辺りが理由になると思います。百貨店の催し物会場で行われる物産展は、旅行に行かなくても“行った気になれる”ので、楽しいですよね。また、高級時計や宝飾では、品質やブランド価値を重視する層に、商品の背景や職人のこだわりを伝えると良いと思います。

伝統工芸品・老舗ブランドの紹介
京都新聞だからかもしれませんが、有名な老舗の広告が定期的に出稿されています。一番華やかなのは、祇園祭の前に組まれる企画には、誰もが知る老舗・名店の広告が並びます。店日本・京都の文化や歴史を大切にし、質の高いものを求める方にぴったりです。

文化施設・展覧会・コンサートの告知
芸術や教養への関心が高いため、著名な美術展やクラシックコンサートなどに。朝に配られる新聞だからこそ、『今日からチケット発売』という告知は、ぴったりです。

趣味関連商品(園芸用品、カメラ、囲碁・将棋用品など)
時間をかけて趣味を楽しむ層に、高品質なアイテムをご紹介。

読書関連(書籍の広告、文学賞の告知など)
読書習慣のある層向けに1面の記事下に書籍広告が掲載されています。また、書評欄もあるので、親和性が高いです。

また、読売新聞が2019年にまとめたものですが、『データでわかった読売読者』という資料をアップされています。こちらも、ご覧ください。
『野球が好き!ジャイアンツが好き!』がツボです。

いかがだったでしょうか。
『ウチのターゲット層にぴったりハマる』となれば、『ぜひ、新聞広告の掲載をご検討ください』というお話しになります。
ぜひ京都・滋賀エリアで広告出稿をお考えの場合は、京都新聞専属代理店・アルファスにご連絡ください。出稿時期、エリア、ご予算など、お気軽にお聞かせください。