コラム

なぜ製造業のホームページは“どれも同じ”に見えるのか

2026.09.30

いろいろな製造業のホームページを見比べていると、あることに気づきます。「なんだか、どれも同じに見える」。レイアウトも、載っている内容も、写真の雰囲気まで、どこか似通っている——。もし自社のサイトもそう見えているとしたら、少しもったいない状態です。

今回は、製造業のホームページが“横並び”に見えてしまう理由と、そこから抜け出すための考え方を、見た目・つくりの面から整理します。


同じ地域に、そっくりなサイトが並ぶ理由

特定の地域の製造業サイトを見ていくと、レイアウトも構造もよく似たホームページがいくつも見つかることがあります。おそらく、同じ制作会社が同じテンプレートでつくっているのでしょう。

テンプレートが悪いわけではありません。ただ、中身まで似てくると、写真がちょっと違うだけの“ほぼ同じサイト”が地域に並ぶことになります。これでは、せっかく費用をかけても、競合との違いが伝わりません。何かしらの差別化がないと、埋もれてしまいます。


流行の「空撮メインビジュアル」、外観だけ映して満足していないか

最近とても増えたのが、ドローンで撮った外観の空撮動画をトップに置くスタイルです。空撮の参入障壁が下がり、手軽に頼めるようになった影響でしょう。確かに、規模感やスケールを伝えるには効果的で、それ自体は悪いことではありません。

ただ、注意したいのは「外観の映像だけ」で終わっているケースです。工場の外観をぐるりと映しても、見る人には“何をつくっている会社なのか”が伝わりません。かっこいい気はするけれど、肝心の中身が抜けてしまうのです。

映像制作を専門にしている人なら、外観だけで終わらせません。まず製品など“主役”を見せ、そこから工場の中へ、最後に外観へ——と、内から外へ広げていくのが一つの基本的な考え方です。空撮を使うなら、地上や製品の映像と組み合わせて、「何の会社か」がわかる構成にしたいところです。


「リニューアルしたのに見にくい」問題

あちこちのサイトを見ていると、2〜3年以内にリニューアルされたばかりなのに、妙に見にくいサイトに出会うこともあります。どこがリンクで、どこがボタンなのか、ぱっと見て分からない——そんなサイトです。

これは、普段からWebを触っている作り手と、たまにしか見ない利用者とで、Webの“慣れ”が大きく違うために起きます。作り手にとっては自明でも、実際にサイトを見るお客様(製造業の担当者)にとっては、操作の仕方が直感的に分からないのです。
見た目の新しさよりも、「初めて見た人が迷わないか」のほうが、ずっと大切です。


差別化は「見た目の派手さ」ではなく「見る人目線」から

ここまでを整理すると、横並びから抜け出すコツは、奇抜なデザインや流行の演出を足すことではありません。むしろ逆で、「その会社が何者で、何が強いのか」を、見る人がすぐ分かるように設計することです。

テンプレートに頼りきらず、空撮を使うなら中身とセットで、そして「初めて訪れた人が迷わない」構成に。見た目のトレンドではなく、見る人の目線で組み立てる——それが、いちばん確実な差別化になります。

弊社は製造業に特化して、「何を、どの順番で、どう見せるか」という構成の設計からホームページをおつくりしています。「うちのサイト、周りと同じに見えていないか気になる」——そんな段階からご相談いただけます。詳しくは製造業の会社がつくるホームページ制作をご覧ください。


まとめ:「かっこいい」より「伝わる」を

製造業のホームページが横並びに見えるのは、テンプレートや流行の演出に、みんなが同じように乗ってしまうからです。

大事なのは、派手さではなく「何の会社か」「なぜここに頼むといいのか」が、見る人にちゃんと伝わること。「かっこいい」より「伝わる」を基準にするだけで、御社のサイトは周りと一段違って見えてきます。